ツレが逝った後に起きることー残された男の生き方

飯田英晴著(藍野大学副学長)

定価:本体価格1,500円+税

2022年9月30日発刊

昭和の男たちよ。これが令和のあたらしき挽歌である。
ツレに先立たれた昭和の男―団塊の世代の死亡率の高さは本書にもあるが、テレビでも特集されたり、社会課題でもある。
戦後の高度経済成長を支え、ジャパンアズNo1を達成した男たちの燃え尽きた姿というのではあまりに悲しすぎる。
それはただ、そのような働き方、暮らし方の呪縛から解放されていないだけなのである。それが、証拠に、戦後を同じように過ごし、支えてきた女性は夫に先立たれた後、豊かな老後をそこそこ「満喫」している。それは解放されているが故である。
男たちが何に縛られているのか、どうしたら解放されるのか。
ツレに先立たれた悲しみから立ち上がっていくプログラムと同時に、これまでの自分自身の人生の呪縛からの解放にも挑んで、最後の人生を荘厳していこうではないか。

*目次紹介*

はじめに

一章 「別れ」を生きる 

1 悲嘆反応とグリーフケア  四苦八苦/グリーフワーク 2 悲嘆の経過  悲嘆からの回復/否認と孤立/怒り/取り引き/抑うつ/受容 3 悲嘆の時のいろいろな変化  悲嘆の諸相/身体面の変化/心理・精神面の変化/行動面の変化 4 悲嘆の時のいろいろな変化  悲嘆の諸相 5 悲しみの淵からの立ち直り  現実を認める/素直に感情を出し、悲しみ寂しさを語る/人生の再発見/積極的に思い出してみる

二章 「うつ」を生きる

1 抑うつ状態ないしは、うつ病について  抑うつの症状/〝うつ〟の治療 2 〝うつ〟は感情の働きの故障  症状 3 〝うつ〟の原因と症状  うつ病とは/新型うつ病/うつ病の原因/うつ病への偏見/症状の進行/意欲の喪失/ さまざまな症状/睡眠障害/仮面うつ病/思考の停滞 4 〝うつ〟の時の考え方の特徴  共通した症状/自分をいたわる/悪く考える癖 5 うつ的思考から抜け出す  否定的自動思考/要求のレベルを下げる/他者との比較

三章 「ストレス」を生きる

1 ストレスとは  2 ストレスの受けとめ方  3 ストレスと性格  4 ストレスが身体、心に及ぼす影響  ストレスによる症状/心身症とは/心身症の事例 5 ストレスへの対処  まずいストレス対処/うまいストレス対処*3原則

四章 「人生」を生きる                          

1 くよくよ心配しない生き方  湧きいずる心配のタネ/辞世の一言 2 肯定的な生き方  生きる信条/「いい人生だった」 3 ちょっと理想を下げた生き方  イマドキのお年寄り/家族へのつけ/元気至上主義の弊害/一病息災/老いを受け 入れる/生活の変化を受け入れる 4 こだわらない生き方  文句を言わず/老いを認め/あるがままで/こだわりは捨てる/計画経済/集え!同好の士/  生活の合理化 5 怒らない生き方  キレやすい老人/怒りのコントロール/自分の怒る時を知る/違いを認める/ そもそも健康に悪い/自分を振り返る 6 なるべく人に頼らない生き方  一人でできるもん/諦めたらそこでゲームセット/理想のお年寄り/頼る時は頼り ましょう 7 明るく楽しい生き方=ポジティブに考える  健康な心/気持ちを明るく保つ/性格の変化/好印象を作るコミュニケーション術 /表情を豊かに/おしゃべりの効用 8 丁寧な生き方  うつ病の治療/死生観/取り越し苦労を乗り越える/再び〝うつ〟になると(2章 参照)/一度立ち止まる 9 笑って過ごす生き方  いい逝き方/孤独死/笑いの効用/オヤジギャグで仲良く 10 誰かの役に立つ生き方  生きがいを感じて/生涯現役/無為に過ごす贅沢/楽しさは全力で/まずは夢中になること 11 自分らしい生き方 12 普段から頭を使う エピソード記憶 13 死に急ぐこと勿れ 自殺統計/高齢期の複合的問題/糖尿病と自殺/生活不安/自殺予防は本人だけでなく 14 少しだけ人の世話になった逝き方 人生は個人一人のものか/ノーマライゼーション 15 穏やかな逝き方 人生の最期を迎える/お墓は不要?/悔い改めよ、素直に 16 死の準備 死に方を選ぶ/葬儀のあり方/死に場所/曖昧な喪失

五章 「最終章」を生きる

1 じつは睡眠が一番大切  よい睡眠のための9ヶ条 2 エンディング・ノートへ書き残しておく内容 

あとがき                                 

  • 判型 : 四六判
  • 頁数 : 173頁
  • ISBN : 9784907244484

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