アジアからみる アジアをみる─―外国人労働者と海外投資

中村尚司・河村能夫編

日本の海外直接投資とアジア人労働者の受け入れは、アジア諸地域の経済自立、また、日本の地域経済自立にとって、いかなる意味を持つのか。3年間にわたる国際共同研究により、解明へのアプローチを試みる。

本体5825円+税

◆目次紹介

まえがき

第1部 視座
1 近代移民史と外国人労働者問題――合衆国における日本人移民との比較史的考察………池本幸三
2 国際労働力移動の社会経済的性格―戦前期の日系移民を中心に………河村能夫
3 日本の南進政策と経済発展――サバ州のオイルパーム農園を中心に………鶴見良行
4 国連・移住労働者権利条約の背景と意義………金 東 勲
5 日本の労働立法政策と外国人労働者………脇田 滋

第2部 日本の外国人労働者
6 自動車解体業とスリランカの出稼ぎ労働者………中村尚司
7 日本のバングラデシュ人――新世界の現実………ライスル・A・マハムード
8 男女比にみる在日外国人と国際結婚………松下敬一郎
9 日本・アジア経済圏における国際労働力移動………宮永昌男

第3部 日本企業のグローバル化とアジア
10 タイへの直接投資とその影響………スティ・プラサーセット
11 スリランカ経済と直接投資………W・D・ラクシュマン
12 日本企業の進出と技術移転………マノジュ・L・シュレスタ
13 タイの化学工業と技術移転………守屋晴雄
14 日系企業のローカルスタッフに対する従業員福祉の実態………井口富夫

第4部 「南」からの視点
15 経済開発概念 再考――NICS入りとフィリピンの経験………ランドルフ・S・ダヴィド、テレシタ・C・デル・ロサリオ
16 発展と環境――「南」の危機………N・シャンムガラトナム
17 ODAドナーの類型化と特徴―バングラデシュを中心に………斉藤千宏

  • 判型 : A5判・上製
  • 頁数 : 398頁
  • ISBN : 4-900590-39-8

この書籍のご購入はこちら

PAGE TOP