「英霊」の行方

横山篤夫著(元関西大学非常勤講師)

定価:本体価格4,500円+税

2023年7月発刊

私たちは「英霊」をどこへ置き忘れてしまったのか。戦争遂行のために利用された霊魂は、歴史研究者たちの手により、旧真田山陸軍墓地において、戦争遺跡からいまや平和の礎としてメッセージを発している。

*目次紹介*

序章 軍事史研究の進展と旧真田山陸軍墓地            
 はじめに 
 旧真田山陸軍墓地の沿革と戦後の歩み―第1・2章解題― 
 納骨堂はどのように建設されたのか―第3章解題― 
 日本陸軍にはかつて「生兵」と呼ばれた兵士がいた―第4章解題― 
 野田村の軍人墓地は今……―第5章解題― 
第1章 真田山陸軍墓地の沿革                   
 はじめに 
 第1節 真田山陸軍墓地の成立 
 第2節 招魂祭と埋葬地の分離 
 第3節 コレラの流行と真田山陸軍埋葬地 
 第4節 墓地の景観・面積の変化と地域の追悼行事 
 第5節 真田山小学校の建設と墓域の縮小 
 第6節 15年戦争と「忠霊堂」(納骨堂)の建設 
第2章 戦後の旧真田山陸軍墓地                  
 第1節 8月15日の「大阪事件」 
 第2節 大阪靖国霊場維持会の成立と祭祀 
 第3節 サンフランシスコ講和条約の発効と追悼祭祀の盛大化 
 第4節 納骨堂の修理と「大阪市立墓地公園計画」の挫折 
 第5節 祭祀担当の世代交代と旧真田山陸軍墓地の保存運動 
 おわりに 
第3章 納骨堂はどのように建設されたのか            
 はじめに
 第1節 大阪府仏教会の成立と性格 
 第2節 護国神社と忠霊塔建設運動 
 第3節 真田山陸軍墓地の忠霊塔建設 
 第4節 ガダルカナル戦後の戦没者分骨合祀 
 おわりに 
第4章 日本陸軍にはかつて「生兵」と呼ばれた兵士がいた 
 はじめに 
 第1節 生兵とはどういう存在だったか 
 第2節 真田山陸軍墓地の生兵墓碑 
 第3節 生兵の死亡年別人数と脚気 
 第4節 コレラの流行と生兵 
 第5節 生兵の死亡場所と生兵の期間 
 第6節 生兵の出身地別と家業など 
 第7節 溺死した生兵 
 第8節 大阪陸軍監獄署で死亡した生兵 
 おわりに 
第5章 野田村の軍人墓地は今……              
 はじめに 
 第1節 野田村の概況 
 第2節 墓碑建立の経緯 
 第3節 旧真田山陸軍墓地の野田村墓碑 
 第4節 真田山での祭祀について 
 おわりに 
あとがき 
索引 


  • 判型 : A5上製
  • 頁数 : 頁
  • ISBN : 978-4-907244-49-1

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