近代世界における労働と移住─―理論と歴史の対話

池本幸三編

「コロンブス以後500年」インディアンの強制労働から始まる近代世界労働市場の形成過程を、近代システム論の観点から再構築。国境を越える人びとの社会史。

本体5631円+税

 

◆目次紹介

まえがき

Ⅰ 近代世界のジレンマ
――世界システム論と生産様式接合理論の射程………松岡利道
世界システム論のパースペクティブ/接合論的接近――生産様式間の相互関係
近代経済社会評価/近代世界と資本主義

II 17世紀ニューイングランド移民の歴史
――いわゆるピューリタンの「大移住」について………池本幸三
「大移住」の地域的・社会的背景/ジョン・ウィンスロップと移民たち
「タウン」――ユートピア的宗教団体/タウン住民の労働と日々/おわりに――タウンの遠心化

III 植民期アメリカ低南部におけるStaplesとマーチャント・プランターの抬頭
――大西洋経済圏と人種奴隷制の展開にふれて………下山晃
大西洋経済圏と低南部商品経済の起源―毛皮・食肉・船舶資材
低南部における人種奴隷制プランテーションの展開――米と藍
低南部におけるマーチャント・プランターの抬頭
植民期低南部の商品貿易と国際市場

IV 近代奴隷制崩壊へのプレリュード
――19世紀前半におけるブラジルの奴隷貿易とその廃止………布留川正博
大西洋奴隷貿易史におけるブラジルの位置/パクス・ブリタニカと奴隷貿易
奴隷貿易の実態と外国の協力者/奴隷制プランテーションの拡大
国内奴隷貿易―結びにかえて

V 不自由労働の一側面としてのインド人移民
――その形態の規定に関して………林一哉
インド人移民の概要/インド人移民の要因
周辺部労働力としてのインド人移民/展望――結びにかえて

VI WNLAの成立
――南アフリカにおける労働力の直接的組織化と部分的商品化………大西威人
トランスバール原住民とスクォッター法/WNLAと労働力の直接的組織化
分断的労働市場構造の形成

VII 植民地期南ローデシアにおける
鉱業の発展とアフリカ人の移動……北川勝彦
植民地期の南ローデシアにおける鉱業の発展―1980~1933年
鉱業におけるアフリカ人労働者の調達――RNLBの役割
アフリカ人の移動と労働力市場の性格/おわりに

VIII 南西アフリカ ドイツ領植民地への女性輸送
――人種主義とセクシスムスの実態………田村雲供
南西アフリカ植民地過程/植民地政策と「女性問題」
「ドイツ植民地女性連合」と人種主義/人種主義と階級/結び

補論 近代世界における労働と移住の概観
―労働力の世界市場の形成過程を中心として………池本幸三
はじめに/前工業化時代の労働と移住
ヨーロッパの拡大と強制・半強制労働の世界市場
「大西洋経済圏」における労働と移住
労働力の世界市場の現況――20世紀後半/おわりに

索引

  • 判型 : A5判・上製
  • 頁数 : 400頁
  • ISBN : 4-900590-28-2

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