新・家族さがしの旅――アメリカ児童・思春期文学
吉田純子著
現代の家族とは―近代家族が崩壊しつつある今日、どのような家族像が描かれるのか。アメリカ児童文学賞受賞作品『若草物語』から120年、最新の「ウィーツィ・バット」シリーズまでの代表的作品を、それぞれの時代の社会的背景の中に読み解き、これからの家族像を模索する。
本体2600円+税
※本書は、1992年の初版本『家族探しの旅』を全面的に書き換えた新版です。
◆目次紹介
1 家庭は「天国」・女は「天使」――アメリカン・レディの時代
2 過渡期のアメリカ女性――ニュー・ウーマンの時代
3 ノスタルジックな家族を求めて――パイオニア・ウーマンの時代
4 「女らしさの神話」の復活――スーパー・マザーの時代
5 スーパー・マザーの影との戦い――アイデンティティを求める子どもたち
6 家族神話の崩壊期――主婦たちによる自己発見の始まり
7 マイノリティの家族の登場――マイノリティの女性たち
8 仕事も子どもも選ぶ女たち――「スーパー・ウーマン」の神話の影で
9 家族のパイオニア――家族を模索する女性たち
付 文学作品リスト
- 判型 : 四六判・並製
- 頁数 : 298頁
- ISBN : 978-4-900590-88-5