同朋教団のかなしみ

「寺中」差別の現実から
同朋の会編
定価:本体価格1,500円+税
2022年10月10日発刊
寺中制度という不条理を告発する。本願寺教団という巨大組織を支えてきたのは、御同朋という親鸞の精神ではなく、権威主義的支配の事実であったことを明らかにする。伝統と権威の中で信仰は悲鳴を上げる。
同朋教団のかなしみ――「寺中」差別の現実から
はじめに
第1部 「寺中」差別についての問題提起
1 「寺中」差別問題12の問い
2 「寺中」についての論文
(1)「同朋の会」
(2)「僧侶間の差別意識の克服に向けて――『上寺・下寺』問題の視点から」
(3)「〈研究ノート〉教団内における『寺中』差別の実態」
3 「寺中」寺院の声
(1)「寺中」寺院坊守の声
(2)「寺中」寺院僧侶の声
4 「同朋の会」座談会――現状・課題・展望
第2部 「寺中」差別について考えるための参考文献・資料
1 「同朋の会」実施アンケートの集計・報告書
(1)教団内における「寺内」「寺中」問題に関するアンケート集計報告書
(2)「寺内・寺中」問題教区別実態調査(5教区)集計
(3)「寺中」寺院数減少把握のための調査(5教区)集計
(4)「寺中」寺院における役員ならびに財政等に関する実態調査集計報告
2 「寺中」差別についての参考文献紹介
(1)『同朋会運動が見過ごしたもの――真宗大谷派における「下寺問題」とは』
(2)『新版真宗教団と「家」制度』
(3)「真宗寺院にみる廃寺の現状――鹿児島県、富山県、広島県の事例から」
3 「寺中」制度に関わる歴史・法制資料
(1)「宗規綱領」について
(2)「宗制・寺法(寺法細則)」について
(3)「宗教制度調査資料」について
(4)「宗教団体法と新たな宗制」について
(5)「戦後の新法制度(新宗制・宗法、新宗憲)」について
4 その他の参考文献・資料
5 「同朋の会」会員の研究・報告の記録
あとがき……そして
- 判型 : A5判
- 頁数 : 210頁
- ISBN : 9784907244477