光あるうちに─―中世文化と部落問題を追って

横井 清著
ひたすらに内なる心音の伝え来る差別意識の波長に耳傾けてきた異色の中世史家が、ついにこの一書の中に佇み、中世文化・部落問題・故郷京都を取り結んで自らの軌跡を問う。
★日本図書館協会選定図書
本体2524円+税
◆目次紹介
はしがき
I 中世文化の探究
1 中世人と「やまい」
2 賤視と救済
3 「心理」と「時空」――『看聞日記』の世界
4 民衆文化の開花
II 部落史・部落差別への照射
5 部落史研究の到達点と課題(中世)
6 部落史研究と「私」
7 旅の人
8 私たちは、新鮮か――部落問題を富山県で考える
9 心理と思想の狭間から――藤田敬一著『同和はこわい考』を読む
別編 京都幻像――ある小宇宙
解題 中世文化と部落問題を追って
- 判型 : 四六判・並製
- 頁数 : 348頁
- ISBN : 4-900590-23-1