アメリカ思春期文学にみる〈少年の旅立ち〉
――ハック、オズ、ライ麦畑、ゲド戦記から現代文学まで
吉田純子 著
定価:本体価格2500円+税
2017年3月発刊
アメリカの少年たちは代表的な思春期文学の主人公の「男らしさ」を理想とし、体現してきたが、1960年代以降ゲイや障害者など多様な主人公が生み出され、アメリカ社会の大きな変容にも影響を与えている。
もくじ
序章――まえがきに代えて
第Ⅰ部
第1章 オズの悩める男たち
第2章 文明・野生の境界線上の少年たち
第3章 猿に育てられたイギリスの貴公子
第4章 影を殺した少年
第Ⅱ部
第5章 〈ゲド戦記〉の男らしさの見直し
第6章 男らしさの〈宇宙〉をかき乱す
第7章 チーズになった少年
第8章 アジア、女性と和解する
第Ⅲ部
第9章 スラムからヴェトナム戦争へ
第10章 ゲイとして生きる
第11章 障害者として生きる
あとがき――セルマからストーンウォールまで
作家紹介
引用・参考文献
- 判型 : A5判 並製
- 頁数 : 275頁
- ISBN : 978-4-907244-29-3