『京都の渡来文化と朝鮮通信使』

仲尾宏 著

本体価格:1,800円+税

2019年6月15日発刊予定

京都の日本的な文化の基層にある、朝鮮・中国・西欧の文化を掘り起して歴史を見直し、国際都市京都の視点から東アジアの文明に連なる日本の姿を描き出す。朝鮮通信使「ユネスコ世界記憶遺産」登録記念出版。

まえがき
プロローグ 祇園祭――インターナショナルな祝祭
祇園社と八坂のカミ/スサノオと牛頭天王/京の町衆の真夏の祝祭/「動く美術館」の国籍

Ⅰ.中国・朝鮮文化の受容と発展〈古代~中世〉
1 風土記の世界と渡来人〈飛鳥時代〉
賀茂氏と秦氏の伝承/「帰化人」よ、さようなら/秦氏の本拠地・太秦/ 広隆寺と弥勒菩薩像/ 山背は渡来人の沃野
2 平安京をつくった人びと〈奈良~平安時代初〉
平安楽土・万年春の実相/高野新笠と長岡遷都/再遷都と桓武のブレーンたち/
長安の都と平安京
3 王城鎮護の新思想―― 天台と真言〈平安時代前期〉
天台・比叡山の二つの顔/真言密教の異国ぶり/三国伝来の釈迦瑞像/

4 平安文化と大陸文化〈平安時代中・後期〉
菅原道真の虚像と実像/外交上必要だった漢字/紫式部の中国古典教養/ 枕草子と和漢朗詠集
5 日宋貿易と五山文化〈平安時代末期~鎌倉時代〉
平氏政権の日宋貿易/栄西と天下第一の茶/渡来僧一山一寧とその弟子たち
6 室町文化と東アジア世界〈南北朝・室町時代〉
金閣の美と日本国王義満/朝鮮王朝との通交・通商/唐物荘厳の世界

Ⅱ.西洋との出会い・朝鮮との新たな交流〈近世~近代〉
1 南蛮人と京都〈安土桃山時代〉
鉄砲と神の文化大革命/宣教師の見た京都/慶長年間の南蛮寺復興/ 庶民に及んだ西洋文化
2 海外雄飛―― 角倉了以・素庵の仕事〈安土桃山時代〉
角倉船と東南アジア/中国に倣った河川開削/茶屋四郎次郎家の場合
3 秀吉の朝鮮侵略の悲惨と遺産〈安土桃山時代〉
「耳塚」残酷物語と儒者姜沆/藤原惺窩と朝鮮朱子学/朝鮮被擄人の伝えた技術/
戦乱の遺品いろいろ/楽焼と一閑張
4 善隣友好の朝鮮通信使〈江戸時代〉
復交の舞台・京都/伏見城での聘礼挙行/対馬以酊庵輪番像と京都五山僧

5 泰平の時代の海外と京都〈江戸時代〉
幻の「鎖国」体制/山門の内は明代・中国/ 西陣織と朝鮮問屋/ 琉球使者の京都入り/オランダ使節と殿上象
6 文明開化の京都〈明治時代〉
「御一新」と明治天皇/取り残された京都の課題/山本覚馬とその思想
エピローグ 東アジアと京都―― 多文化共生をめざして
内外文化集積の地/日本の文化ターミナル/単一民族史観の克服

あとがき

  • 判型 : 四六判
  • 頁数 : 248頁
  • ISBN : 978-4-907244-37-8

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