生と死の心理学

大塚秀高著

人・家・社会にわたる問題点を、臨床心理学の手法により明らかにしながら、四苦ということに収斂していった方法は、真言僧でもある筆者の独擅場であり、他の追随を許さないものであろう。さらにその上に、人・家・社会がかかわっている問題の解決に仏教(密教)への果敢なかけわたしを試みている。社会的な諸問題には、即物的な解決や人的援助のみではなく、そのバックに思想・哲学・宗教がどうしても必要不可欠であることを、本書は鮮明にしたのである。(本書所収推薦文より)

本体5000円+税

 

◆目次紹介

第1部 生の諸相

第1章 家族

第1節 新しい家族像を求めて/第2節 小家族化と子ども/第3節 母性と女性/第4節 老人と家族/第5節 老人心理/第6節 家観念の変遷・故郷/第7節 家出の動機――その現代的変容

第2章 学校

第1節 青年期不登校の検討(1)/第2節 青年期不登校の検討(2)/第3節 青年期不登校の検討(3)

第3章 社会

第1節 現代と病/第2節 現代のセックス観――援助交際にみる「性」/第3節 現代社会と善悪/第4節 科学と環境問題/第5節 科学と生命

 

第2部 死の諸相

第1章 死をめぐる諸問題

第1節 現代と人間における死――死に瀕する人々の援助をめぐって

第2章 死とその悲しみの癒し

第1節 悲嘆(Grief)に関する考察(1)/第2節 悲嘆(Grief)に関する考察(2)/第3節 悲嘆(Grief)に関する考察(3)/第4節 悲嘆反応と症例

 

第3部 宗教

第1章 宗教への回帰

第1節 現代人における聖と俗(1)/第2節 現代人における聖と俗(2)/第3節 いわゆる宗教回帰現象の背景考――若年層に見る「宗教ブーム」の臨床心理学的分析を中心として

第2章 霊性の復権

第1節 人間と狂気――狂気の復権をめざして/第2節 文化として霊の復権

第4部 密教心理学への射程

第1章 仏教とカウンセリング

第1節 カウンセリングと教化活動――クライエント中心療法を中心として

第2章 真言僧侶の社会的役割

第1節 宗教と社会――私にとっての密教福祉(1)/第2節 宗教と社会――私にとっての密教福祉(2)/第3節 宗教と社会――私にとっての密教福祉(3)/第4節 私にとっての「即身成仏」/第5節 密教とスピリチュアルケア

  • 判型 : A5版・上製
  • 頁数 : 360頁
  • ISBN : 978-4-900590-93-9

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