〈差別ごころ〉からの〈自由〉を

中島勝住 著

定価:本体価格1,200円+税

2017年3月発刊

京都の大学で「反差別教育としての人権教育」講義を30年間つづけてきた実績を基に、差別する側のメカニズムを考察し、多様性やマイノリティ性が抑圧・排除されずに承認される社会の実現について戦略的に考える。

もくじ

まえがき
序章〈自己〉解放教育
1 講義の背景
2 名称のこと
第1章 多文化主義と差別
1 差別の定義
2 オーストラリアの「反差別法」
3 オーストラリアの差別実態
Column1 エイジズム
第2章 多文化主義と日本
1 「同じ」と「違い」
2 「違い」は「差別」か
3 「個性」とは「違い」である
4 自尊心と優越感
5 「区別」は「違い」の承認である
6 みんなちがって、それでいい
7 「差別をなくす」から「差別を減らす」へ
Columu2 自尊心・優越感再考
第3章 差別問題を考えるということ
1 「差別語」は差別するか
2 「行為」と「非行為」
3 「意識」のやっかいさ
4 論理的錯誤
5 「意識」の囚われからの解放
6 差別を意識する
7 「差別行為」の判定
Columu3 〈LGBT〉という表記について
第4章 差別の実態――「青い目 茶色い目」から
1 背景
2 まなざし
3 差別の循環
4 自由なふるまい
5 経験の意味
6 立場の可逆性
7 能力の向上
Columu4 感動ポルノについて
第5章 差別の実態――結婚差別から
1 背景
2 第1ステージ
3 第2ステージ
4 第3ステージ
5 差別のメカニズム
6 差別は本能か、昔話か
7 差別の正当化
8 結婚差別と結婚観
9 差別しない根拠
10 根拠をめぐるもう一つのこと
11 「傍観者」の意味
Columu5 血のはなし
終章 できるだけ差別しないわたしになるために
1 差別に境界を引く
2 差別問題を「教える」こと
3 できるだけ差別しないわたし
4 差別を減らすのはわたし
Columu6 「格差」ではなく「差別」
謝辞
参考文献および推薦図書
資料

 

  • 判型 : 四六判 並製
  • 頁数 : 139頁
  • ISBN : 978-4-907244-28-6

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