胎児へのまなざし─―生命イデオロギーを読み解く(パンセ選書)

バーバラ・ドゥーデン著 田村雲供訳

いつ、どのようにして〈胎児〉は〈生命〉として絶対的、普遍的価値を与えられたのか。18世紀の産婦人科医シュトルヒの診察記録をもとに、女の身体知覚の根本的変転と〈胎児〉=〈生命〉となった認識の変容を歴史的に読み解く。

定価 2,000円+税

 

◆目次紹介

はじめに――「生と死は不思議な戦いをしている」

Ⅰ 女性
1 皮ふの下の不可視なものについて
2 ニルソン効果――指示されて「見ること」
3 ハーレムの平均的胎児
4 ジョアンナとキャロル
5 ガラスのショーケースとなった体
6 身体史―懐疑的であるための訓練

II 胎児
1 公けにされた胎児
2 母胎内の法的擬制
3 仕立て屋の妻の場合
4 思考集団と知覚様式あるいは事実の創出
5 腹のなかの新しい生きもの
6 はじめての胎動、もしくは側室は椅子から転んだ
7 滞りと流動
8 身体感覚――触覚と視覚
9 「子宮対策」

III 生命
1 生命のジンテーゼ
2 聖体――薄紅色の卵子と青い惑星

  • 判型 : 四六判・上製
  • 頁数 : 222頁
  • ISBN : 4-900590-36-3

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