中世地域社会の歴史像

吉村 亨著

柴舟、わらび盗人、ひでりと雨乞いと風流……枡の一つ一つにもその地の風土や歴史に重ねられた、人びとの日々の営みがある。

通史的な時代区分を超えて、地域社会の生活の中に豊かな歴史像を再構築する。

定価 本体3,800円+税

◆目次紹介

序論――解題をかねて

I 生活環境と文化
1 中世都市「京都」の景観と構造
2 宇治川流域の歴史と風土
3 和泉国日根野荘の生活と文化

II 支配領域の変容
1 動乱のなかの「京都」
2 洛南宇治における貨幣経済の進展
3 加茂の荘園と悪党
4 近江の荘園とその展開――甲賀郡を中心に
5 惣村と井郷
6 摂津国多田荘の開発と中世の郷村

III 点描・洛中洛外
1 「一服一銭」と門前の茶屋
2 蓼倉の檜垣茶屋
3 壁塗と中世の職能
4 中世の「犬」と河原者
5 雨垂考
6 日野富子と山科高水寺
7 「汝やしる都は…‥」
8 町衆の四季
9 都鄙の交流

  • 判型 : A5判・上製
  • 頁数 : 378頁
  • ISBN : 4-900590-53-3

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