ねむり姫がめざめるとき─―フェミニズム理論で児童文学を読む

ロバータ・シーリンガー・トライツ著
吉田純子・川端有子監訳

児童文学のなかに、フェミニズムと子どもとの接点をさぐった初心者向けの入門書。実際の作品をベースに、少女がいかに自己を発見し、成長したかを丹念に追うことで、フェミニズムが物語表現に与えた意義を明らかにする。

本体2800円+税

 

◆目次紹介

序文

第1章 フェミニズム児童文学とは何か

第2章 ステレオタイプをくつがえす――伝統的役割の拒否
別世界での性役割の見直し/現実世界での見なおし

第3章 ジェンダー問題としての主体性――隠喩とテキスト間交流
主体性のイメージ/テキスト間交流と主体性

第4章 沈黙を乗り越えて――声を取り戻す少女たち

第5章 女性作家の再構築――フェミニズム芸術家小説の主体性

第6章 女性の相互依存――実際の姉妹愛・比喩としての姉妹愛

第7章 フロイトを論駁する――母-娘関係
フロイト的母-娘のプロット/反フロイト的母-娘のプロット
母性的物語構造

第8章 メタフィクションとアイデンティティをめぐる力関係――語り、主体性、共同体

第9章 あとがき――フェミニズム教育と児童文学

注/訳注/作品リスト/児童書・批評参考文献/索引

訳者あとがき………吉田純子

  • 判型 : A5判・並製
  • 頁数 : 348頁
  • ISBN : 4-900590-71-1

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