進行がんになった医師で僧侶が語る『がんで死ぬのは怖くない』仏教と医療の再結合・スピリチュアルケア

田中雅博著(西明寺住職・普門院診療所内科医師)

本体価格:2,000円+税

2015年12月30日発刊

緩和ケアのための診療所をみずからの寺院境内地に開設し、人々とともに命の苦にむきあう仏教ホスピスを実践してきた医師で僧侶である著者が、がんで余命数か月を生きる中で語る仏教と医療の再結合への道筋。

目次紹介

序 〔編者代表・山口幸照〕

Ⅰ がんで死ぬのは怖くない ―― 治癒は望めないと告げられた進行がんの患者さんへ

余命数か月を生きる〔書き下ろし〕

Ⅱ 仏教と医療・スピリチュアルケア

インフォームド・コンセント ―― 宗教の立場から〔1994〕

仏教と医療について〔2008〕

認知症終末期におけるスピリチュアルケア〔2011〕

*「ヘルシンキ宣言」抜粋  「リスボン宣言」抜粋

講演/緩和ケアと仏教〔2010〕

Ⅲ 藪医迷僧の診療説法 〔2003・1~2006・1〕

科学と非科学 ―― 医療と仏教/遺伝子診断と差別 ―― 生まれる苦しみ

認知症とお彼岸介護 ―― 老いる苦しみ

灌仏会と不老不死―― 死ぬことの苦しみ

四門出遊で見た病人 ―― 病気の苦しみ

釈尊の死亡診断 ―― お釈迦さまの病気

キリスト教と仏教 ―― ローマ教皇庁訪問雑感

生活習慣病と食時五観 ――死の四重奏

アルコールを禁ずる仏教 ―― 不飲酒戒

喫煙の罪は管理者 ―― 死の五重奏

宗教と阿片 ―― 苦しみ・痛みからの解放

不妊症治療 ―― 生殖の渇愛

夢の再生医療 ―― 生存の渇愛

涅槃と世界平和 ――死の渇愛

彼岸と免疫 ―― 我の防御と他者の排除

降誕とアレルギー ―― 衛生と花粉症

端午の節句とリウマチ ―― 鯉のぼりと整形外科学

檀那とドナー ―― 骨髄の布施行

現代医学と民間療法―― がんの免疫療法

盂蘭盆会と餓鬼道 ―― 食べられない病気

お月見と心臓 ―― 音を観る

年間3万人の乳がん ―― 解脱は醍醐味のごとく

食事の欧米化と大腸がん ―― 明治節と新嘗祭

銃創と12月8日 ―― 釈尊の成道会の日に

前立腺がん急増中 ―― 成人式と徴兵検査

緩和ケア国際会議 ―― 涅槃会にちなんで

腎不全と血液透析 ―― 上巳の節句と水による浄化

灌仏会と生薬 ―― 花祭りとクリスマス

法律の骨格と骨粗鬆症 ―― 憲法記念日にちなんで

水無月と水難 ―― 溺水と救命措置

七夕と星の世界 ―― 仏教的な宇宙観

大火災と熱傷治療 ―― 終戦記念日と平和憲法

アスベストとタバコ ―― 肺がんの危険度

脳死と心臓死 ―― 神話とよみがえり

狂牛病となまぐさ ―― 食時五観を見直す

遺伝子支配からの解脱と成道会 ―― 科学の限界と三智

宇宙船地球号の危機 ―― 新型インフルエンザ流行の兆し

あとがき

著者略歴

  • 判型 : 四六/並製
  • 頁数 : 275頁
  • ISBN : 978-4-907244-25-5

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