差別とアイデンティティ

差別と被差別の関係性の狭間で、解放の主体としてのアイデンティティ形成を戦略として構築してきた被差別者の歴史に、しなやかさとしたたかさを学び、現代人が見失っているものを改めて提示する論稿集。

畑中敏之・朝治武・内田龍史 編著

本体価格 2,500円+税

2013年6月30日発刊

 

◇目次紹介◇

序章

歴史における身分とアイデンティティ / 部落差別と部落民アイデンティティ/ アイデンティティと政治

Ⅰ 身分とアイデンティティ

摂河の在方非人番と在方小頭 / 一七世紀における悲田院長吏と由緒の成立 / 高野山「谷之者」の身分意識 / 真宗信仰とアイデンティティ / 近世本願寺における身分呼称について――長御殿『摂津国諸記』の分析を通して

Ⅱ 運動とアイデンティティ

部落改善運動と部落民アイデンティティ / 全国水平社の地下水 / 初期水平運動における「文章戦」と天皇主義――水国争闘事件、高崎区裁判所事件の反響/大正高等小学校差別糺弾闘争にみる木村京太郎のアイデンティティ /朝田善之助の全国水平社解消論

Ⅲ 政治とアイデンティティ

「爆弾三勇士」をめぐる風評と部落問題 / 部落差別への抵抗としての〈アイデンティティの政治=アイデンティティ・ポリティクス〉 / 被差別部落の地名を言明すること――『週刊朝日』連載「ハシシタ」打ち切りをめぐる政治

あとがき

 

  • 判型 : A5
  • 頁数 : 392頁
  • ISBN : 978-4-907244-02-6

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