原発が「死んだ」日――チェルノブイリ被曝児〈ベラルーシ〉89人の里親となった僧侶の20年
永江雅俊 著
定価:本体2,500円+税
2015年8月10日発刊
チェルノブイリ原発事故で被曝したベラルーシの子どもたち(20年間で89人)を、転地療養里親として支え続けた僧侶。福島原発事故から3年、原発再稼働の動きも見えるなか、「原発は反いのち」の想いを訴える。
☆目次紹介☆
はじめに
Ⅰ チェルノブイリ被曝児との交流
序章 フクシマからチェルノブイリへ
天災と人災/ 福島を歩いた日/ チェルノブイリ被災者からの電話
1章 チェルノブイリ被曝の子どもたち
チェルノブイリと反原発/ ベラルーシから天使がやってきた/
日本のくらしにとけこんで/ 悲しみと喜びがいっしょにいる
2章 チェルノブイリ被災地へ行く
初めてのベラルーシ/ 被曝地の村へ向かう/「キロゾーン」の遮断機/
地図から消えた村/ 子どもたちの住む村/ おもてなしの心/ 村の暮らしぶり
3章 ベラルーシで日本を想う
コウノトリが舞う川辺で/「より強く・より速く」呪縛からの解放/
ベラルーシと日本は兄弟/原爆と原発は双子/惑星と放射性元素/人の心に鬼が住む
4章 チェルノブイリと福島
チェルノブイリ被災者からのメッセージ/ 原発は「反いのち」/
友の故郷「立入禁止区域」の村へ/ ナージャからの手紙/ ナージャへの返信
5章 ベラルーシ再訪、そして
転地保養支援の拡がり/ 遠い国の近しい人たち/ 子どもたち招聘の手続き/
片言ロシア語でもわかりあえる/ 陽気な村人の喜びと悲しみと
6章 希望の未来へ……
小さな親善大使、ユリアとジャンナ/「ナターシャと過ごした夏」/ 希望と平和の集い/
読経と讃美歌/ ありがとう、みんな元気で
Ⅱ 核・原発・放射能
足の下に無数のいのち
「クニ」思想との訣別
忘れられない言葉
「スロー・デス」の怖さ
核廃棄物を国会議事堂へ
悲しみの観光化
万年先へ向かって
Ⅲ 仏法・仏道に学ぶ
仏法の座標軸
情報社会の恐ろしさ
横軸を拡げる
縦軸を掘る
父母所成/飲食所成/意識所成/仏教の地平/断食考/希望の夢
あとがき
- 判型 : 四六判
- 頁数 : 192頁
- ISBN : 978-4-907244-24-8